鳥こととか、お花のこととか
バルコニーの野菜たちが、例年よりも早くすでにヒヨドリの襲撃?を受けています。
今年は 「ケール」 を複数株育てておりますが、青汁に使うケールだもん。「キャベツやブロッコリーに比べたらマズいはずだ」 と思っていたけど、なんのことはない。 バリバリやられています。
この冬も鳥との攻防戦が予測され、ため息が出ます。
街中に暮らし、バルコニーで野菜を作っている私にとっては、今や 「敵」 でしかないヒヨドリですが、そういえば 「ヒヨドリバナ(鵯花)」 っていう名前の花があるのよね。
実物の写真はないけど、右の写真の白っぽい方 「フジバカマ(藤袴)」 にちょっと似ていて、小さい花だけど鳥の羽毛みたいなふわふわした感じの花が咲く、いわゆる野草です。
名前の由来は 「ヒヨドリが山から下りてきて鳴く頃に花が咲くから」 ということらしいですが、昔の人は、鳥に対して親しみというか愛情があったのねぇ、と思います。
鳥の名前が付いてるお花というと、すぐ浮かんでくるものに 「ホトトギス(杜鵑)」 があります。
こっちは葉や花にある斑点が、鳥のホトトギスのお腹の模様に似ているのが由来。 陽当たりのよくない場所でも咲く、お庭の材料としても重宝する、おなじみの植物です。
「この点々が嫌い」 という人もいそうですが、← のように斑点が目立たないものもあります。 このホトトギスが咲いていたのは、吉祥寺の旧・伊勢丹(今はコピス) の屋上庭園(3階だけど)です。
ホトトギスの花は 「野趣に富んでいる」 とか表現されることが多くて、どっちかというと地味な花という位置づけですが、落葉樹が並んだ雑木林の足元に広がるホトトギスは、なんだか 「上品」 な。
うっとりしました。
日陰でも咲く、ということで選ばれることも多い花ですが、「日陰を美しく見せる花」 だと再認識した感じです。