niwazou2006-10-23

 杉並区S邸。以前、玄関前のリ・ガーデンをしたお宅です。
 玄関までの通路脇は、季節の植物を楽しむ花壇。現在は、ハナミズキの葉が色づき、ホトトギスが咲いています。
 ハナミズキの傍の大きな葉はカシワバアジサイ。これから次第に葉の色が変わってきます。
 ちょうど苗が手に入ったので今回、バラ、「サマースノー」を植え込みました。 
 「サマースノー」は名前のとおり、雪のように白い八重咲きの花が咲き、枝が5mくらい伸びる「つるバラ」です。
 花壇の後ろの長いコンクリート塀に、びゅーんと這わせよう!という計画。
 ところで「バラ」。誰もが知っている植物ですが、「バラ」と「つるバラ」、違いがよくわからない、という方もいらっしゃるかもしれません。
 以前、「年数が経てば、どのバラも枝が伸びて塀に這わせられる」と思っていた施主さんがいらっしゃいました。
 ざっくり言うと、「枝が長く伸びるタイプ」の品種が「つるバラ」。
 ちょっと細かく言うと、「クライミングローズ」はそのまま「つるバラ」のこと。     
 そして「シュラブローズ」「ランブラーローズ」などと分類されるものの中で、枝の長くなるものを、実際に植える際に「つるバラ」として扱います。              
 バラの分類は複雑ですが、これらは樹形による分類です。
 枝が長く伸びる、ということは、庭を作りにおいて、ひとりで大きなシゴトをしてくれる、ということ。
 長い枝を使って、フェンスに這わせたり、家の窓辺を飾ったり、アーチに絡ませてバラのトンネルを作ったり・・。 枝を上手に配置すれば、ダイナミックな景色作りが可能なのです。 
 つるバラを植えるときに大事なことは「適材適所」、を考えることです。        
 長く伸びる枝を考慮して、場所にあった品種を選んでやれば、育てることは決して難しくはありません。花の大きさ、枝の長さや太さ、トゲの多少・・カタログなどで検討するのも、また楽しい作業です!
    
   サマースノーです。花の大きさは5〜8cm。香りも少しあります。