niwazou2006-12-20

 知っているようで、実はよくわからないことって、たくさんありまよね。
 きのう、話題にした「苔玉(こけだま)」も、どんなものか何となくわかるけど・・という感じで、自分で作ったり、分解してみない限り、その中身はナゾなのではないでしょうか。
 で、解説するのに、ちょうどよいものがありました。
写真は「アラプラス」が販売している、苔玉作りのキットです。            キットの中に入っているのは、左から「水ゴケ」「土」「ハイ苔」です。右上は、黒糸。
 植物の苗を用意すれば、この1セットで、手のひらに乗るくらいのサイズのものを、自分で作ることができます。
 苔玉の内部がどうなっているかは、この材料を見ながら、想像してみてください。
 まず、植物の苗が中心にあります(もちろん、根っこがついたもの)。         そのまわりに、土。                                     その外側を茶色の「水ゴケ」が、土のついた根っこをぐるーっとカバーしています。 そして、一番外側を緑色の「ハイ苔」で巻いてあるのです。              苔を巻くときには、「黒糸」を使います。
 要するに、鉢の代わりに苔のカバーに植えてる、と考えるといいのかな。      どうです?なんとなく、イメージできましたか?
 材料は、ご自分でそろえることも可能ですが、一番外側に巻く苔が、なかなか手に入らないでしょう。
 キットの中の「ハイ苔」というのは、その名のとおり「這うように」生えている苔です。松の木の下などに生えている、山の苔。苔玉を作る際は、「ハイ苔」に限らず、どんな苔を使ってもいいのです。が、丸く巻いていくので、ボロボロ分かれてしまう苔は扱いにくい。その点、ハイ苔は、ある程度つながっているので、苔玉を作るのには適しているのです。
 園芸店、ホームセンターなどでも、苔は購入できます。いろんな種類がありますが、苔玉用に購入するときは「つながっていそうな種類」を探してみてください。