夜の女王さま
これ、造花じゃないですよ。撮影18:45。
夕方の散歩で、この花に出会うと、夏なのねー、と思います。お散歩の時間が遅くなったなぁ、と感じるからです。
なぜならば、この花が開くのは、夜だけだから。
道の生垣に勝手に絡みついている、にしてはゴージャスなこの花は、「カラスウリ(鳥瓜)」の花です。こんななりをしていますが、わざわざ植える人は少ないです。林なんかに勝手に生息している、つる性の野の花。
ヒラヒラのレースは、ちょっと怪しくもあり、「女王さまっ」という感じがしませんか?
カラスウリというと、実(み)の方は、結構ポピュラーです。アレンジメントなんかで使うこともある、ラグビーボールみたいな形の赤い実。
[:W180] これ(←)です。実りは11〜12月。
カラスウリ同様、人目につかない夜にこっそりと咲く花、探してみると、他にも結構あるのです。
夕刻から咲くオシロイバナ。ヨルガオ(一般にユウガオと呼ばれてるものです)。 夜にラッパ形の花を大きく開くエンジェル・トランペット(ダチュラ) などなど。
夜咲く花は、香りのあるものが多く、夜間に香りを漂わせます。香りで、夜に活動する昆虫や鳥を誘うため。
さて、仕事の都合などで、どうしても夜しか自宅でゆっくりできないという方。夜にベランダなどで夕涼みをしたい、というようなライフスタイルの方。
こんな夜の花を集めると、庭でちょっと違う楽しみ方ができるかもしれませんね。
花々の妖艶な香りに囲まれる夜の庭・・・怪しいけど、ちょっと興味あるな。