オリーブの実 その1

niwazou2007-09-10

 Mさんちのオリーブに、実がいっぱいついています。私がお手入れに行くお宅には、結構オリーブの木がありますが、こんなに実がついたの、初めて!
 オリーブは自家受粉しにくいので、1本だけあっても、実はつきにくいのです。Mさんちも、去年は2個くらい。
 ところが今年はブーラブラ。ぱっと見ただけで15個?いや、それ以上です。
 まだ青々しい色ですが、これから紫っぽくなっていき、おなじみのオリーブ色になるわけで、熟していく様子を見るのも楽しみです。
[:W150]  そう、今年は5月にお花がいっぱい咲いたのです。木が大きくなって、からだも成熟したのでしょう。日もよく当たるようになったので、実のできる条件が整ってきた、ということでしょうね。
 「うちのオリーブは実かつかない!」という方は、きっとたくさんいらっしゃるでしょう。
 が、本来、どの木にも実はなるもんです。品種による、実のなり易さ・なり難さ、はあると思いますが、実のならない原因は、個体差よりも、「環境」と「剪定」にあります。
 ■まず「剪定」は間違っていませんか?
 方々に枝が伸びて形が暴れ易いので、つい丸く刈り込んだりしてしまうですが、オリーブは、今年伸びた新しい枝に翌年花が咲き、実がなるのです。だから新しい枝を切ると、実はなりません。
 しかし、ぜんぜん剪定しないと、枝が込み合って光や風が当たりにくくなり、木が弱りますので、正しい剪定が必要です。
 ■そして、先述のとおり、オリーブは受粉しにくい木です。
 「実がつかない」ということは、単純に「受粉していない」ということかもしれないので、近くにもう1本植える(置く)と受粉率アップです。品種は、違うものがベター。よく流通しているものでは「ネバディロ・ブランコ」は、特に花つきがよいので、お試しください!
 最後にもう1つ、日当たりは必須。日のあたらない場所では、花の芽がつきません。水はけもよくしてね。
 原産地の「地中海沿岸」とか、栽培のさかんな「香川県・小豆島」などをイメージしながら、環境を整えてあげましょう!