花の、前と後もいいのよ。

niwazou2007-09-14

 今日はお庭の手入れをしてきましたが、残暑厳しかったです。おんな庭師はグダグダですが、夏の花はまだまだ元気。
 写真は、「フヨウ(芙蓉)」のつぼみ。最盛期はそろそろ終わりだけど10月くらいまでは咲き続ける夏の花木です。
 さわやかなピンク色の花もきれいですが、私は、ぽわんとふくらんだ、このつぼみが好きです。ちいさな紙風船のようじゃありませんか?
 開いたお花はこちらです。
 ありゃ、これ「ムクゲ(槿木)じゃないの?」と見間違うほどに、お花はよく似ています。ハイビスカスにも似てます。
 フヨウの学名「Hibiscus mutabilis」、ムクゲの学名「Hibiscus syriacus」を見るとピンときますが、これらは、ぜーんぶハイビスカスと同じ仲間。「アオイ科」という科に分類される植物です。だから、お花の形もよく似ているのです。
 ムクゲとフヨウを見分けるには、葉っぱを見れば簡単です。フヨウの葉っぱは、写真のように大きく、「水かき」っぽい形をしていますが、ムクゲはもっと小さい葉です。
 さて、このフヨウに関しては、お手入れはとても楽です。落葉樹ですが、葉を落としてしまった枝は、根元からばっさり切ってしまっていいのです。剪定の時期や、やり方に悩まなくていいのが楽ちん。
 地上から15cmくらい残しておいて、根元を乾燥させないよう腐葉土で覆っておけばベスト。春にまた新しい枝が伸びてきますよー。
 さて、もうひとつ。個人的に気に入っているのは、フヨウの花の枯れた後。
 「枯れ芙蓉」ということばもあるようですが、それほどに枯れた姿も、昔から親しまれていたのでしょう。
 散ってもなお、あじわいのある姿です。