いぬと子ども
みかんちゃんは、おとなの人間は、ほぼ誰でも大好きですが、子どもはちょっと苦手です。ビビリます。
いきなり近寄って来たり、大人数でわーっと囲んだり、と、行動が突然であることが大きな原因と思われます。
でも、基本的に人に触られるのが大好きなので、こんなふうに、やさしく背中をなでてくれる子は大好き。
しかしながら、こんなみかんちゃんが、ちょっと人間嫌いになることがあります。
それは、ある女の子とおばあさんペアに出会うとき。
女の子は、幼稚園にあがる前くらいの年齢でしょうか。夕方のお散歩時に、ときどき出会います。どうやら犬が好きなようです。
何度も会っているのですが、毎回、同様に「まぁーかわいい犬ぅー。」と、ちょっと芝居がかった感じで、声を上げます。
すると、おばあさんが、「ちょっとだけよ」と言いながら、二人でこちらに近づいてきます。
「触っていい?」というので、どうそ、と答えると、3回ほど。 みかんちゃんの背中を上から下に向かってなでます。
と、手を離すやいなや、
女の子 「帰ったら、すぐ、手を洗わなくっちゃね!」(←かなり大声さっ)
おばあさん 「そうよー、汚いからね」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ !!!
そして、私たちに目もくれず去って行く、ふたり。
「なで逃げ」・・・そんな言葉も浮かんできます。毎度、毎度、ア然と二人を見送る、犬と女。
もうすでに2人を認識しているはずですが、みかんちゃんは決して自分から彼女たちに近づこうとはしません。なでられてるときも、石のように固まっています。
そりゃ、手は洗った方がいいよ。いいけど、マナーっちゅうもんは無いのか。
・・・・みかんちゃんは人間が好きです。でも、最近、ちよっと、人を選びます。