オケラちゃん

niwazou2007-10-12

 「オケラちゃん」と聞いて、またまた虫かよ! と引くことなかれ。
 オケラはオケラでも、「 ミミズだぁって、オケラだぁぁってー ♪」のオケラ(螻蛄)じゃなくて、植物のオケラ(朮)です。
 虫の方は、正確には「ケラ」よ。
 ただいま我が家のベランダ、注目のニューフェースが、やっと咲いたのです。ほんとに、やっとやっと。
 というのも手に入れたのは7月末。その時点からついていた、堅そうなつぼみは、本当に堅くて、もう咲かないんじゃないかと思ってたら、やっと涼しくなった今、開花しました。
 オケラは山野草で、自然に咲いてるものは主に白花ですが、これは園芸種の「赤花オケラ」です。アザミに似ていますね。
 オケラという名前は、虫のオケラに似てるからじゃなくて、秋田地方の蓑である「ウケラ(宇家良)」からきているということです。
 花の下のとこにギザギザしたとこがありますが、これ茶色くなるはずなので、そんな感じに見えるのかなぁ。
 春の若い茎は天ぷらとかにして食べたり、根っこは漢方薬として利用されています。健胃薬の「四君子湯」なんかにも入っているらしい。
 こんなのの根が、ねぇ。昔の人は、いろんなこと試してみたんだなあー、とオケラを見ながら思うのであった。
花のオケラはAtracty lodes japonica
虫のオケラはMole criket ←「モグラこおろぎ」だって。