カラー・スキーマー現る!
先週の土曜日。私がお庭の勉強をした学校が、人気ガーデンデザイナー「吉谷桂子さん」を招いてセミナーを開くというので、行って参りました。
お庭関係以外でも、「家庭画報」とか「クロワッサン」とか。婦人雑誌に、ライフスタイルなんかもよく紹介されていている吉谷さんなので、どこかでお顔を見かけたことがある方、多いのでは?
実物も、写真どおりきれいな方でしたよー。話も上手く、2時間ノンストップの流れるようなトークは、圧巻でした。
して、そのセミナーの内容。
ご本人の手がけたショーガーデンや、ご自宅の庭を例にあげて、植物の使い方や庭作りのポイントをお話くださって、勉強になることがたくさんありました。
が、何よりも何よりも、「こりゃ、すごい」と感じたのは、吉谷さんの、徹底した「色職人」ぶり。
吉谷さんが、庭作りで重視しているのは、色と形の組み合わせです。計算された「カラースキーム(色彩計画)」が、彼女の最大の持ち味なんだなー、ということを知りました。
色からの庭へのアプローチは、言うは簡単だけど、聞けば聞くほど奥が深いのです!
単に色味を統一すればいいというもんじゃない。黄色いバラ(バタースコッチ)を美しく見せるためには、コンクリートの壁も、黒く塗っちゃうんだぞー。
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と、今、こんなに賞賛の言葉を述べている私ですが、何を隠そう「吉谷さんとは何者だ?」とちょっと怪しんでたところも、あったんです。じつは・・・
吉谷さんがメディアに登場された当初は、「ヨーロッパ滞在中、200以上の庭園を訪ねた経験を生かした、英国庭園研究家」というようなプロフィールだったと記憶。そして、その時々で肩書きが違っていました。
で、気付くと、ガーデンデザイナー。ほんとは何やってる人なの? と疑いを持っていたことは否めませんっ。すみませんっ!
が、しかし。それは、素人の勝手な勘ぐりであった、と、今はたいへん反省しております。ほんとにほんとに、失礼お許し下さいませ。
やっぱり、人間、情報に振り回されてはいけません。自分の目で見て、耳で聞いたものを信じなくては。
学校でも、さんざん「カラースキーム」という言葉は耳にしましたが、これほど、その効果を実感したことはありません。
自身のプランニングに少しでも取り込みたい! と、心からそう思ったのでありました。