男と芝生
先日、回って歩いた、千葉の新築住宅。
ほとんどの家に、結構広い「芝生」がついている、という話をしましたが、ここの芝は、すべて「コウライシバ(高麗芝)」という種類です。
夏は緑色ですが、冬には枯れて、また春が来たら新芽がでてくるヤツね。 公園や学校なんかのも、たいていがコレです。
一方、ゴルフ場みたいに、年間通して青々と茂っているタイプは、まとめて「西洋芝」と呼びます。 ひとくちに「芝生」といっても、いろいろあるのだ。
・・・と、今日は、芝生の説明をしようとしてるのではなくて、ですね。
今回、20件くらいのお宅を回ったのですが、芝生の話をすると、ほとんどの奥様が
「主人が、手入れをすると言っています」
という。 ほぼ100%ね。
「芝生は手入れが大変だから、と思ったんですけど、主人が『オレがやるから』っていうんですー」
「芝生の手入れだけは、主人がやってくれるんですー(伸び放題ですけど、何をした?・・・)」
って、感じです。
この住宅街に限らず、お庭の仕事をしていると、何度もそんな話を聞きます。
かくいう我が家も、新築時には、夫が嬉々として芝刈り機で遊んで・・・、あ、失礼、芝刈りをしてくれてましたっけ。
けど、実際、芝生をきれいな状態に保つのは、結構タイヘンです。
これからぐんぐん伸びてきますので、2週間に1度くらいは刈った方がいい (刈ることで、目地や茶色くはげたところの芽も再び出易くなる=目がつまります)し、芝はお水が好きだから、梅雨が明けて雨が降らなくなったら、毎日、お水遣りが必要だし・・・
たぶん、ある程度のことはご承知の上でしょうが、それでも、男の人は、芝生の庭が好きなのだ。 一度は持ってみたい芝生の庭、一度は使ってみたい芝刈り機、なのです。
ゴルフ場のすがすがしい緑へのあこがれでしょうか。 でも、それだけじゃない気もする。
女の人で、それほど芝生にこだわる人は少ないです。 男のDNAには、広々とした緑に対する憧れが組み込まれているんじゃないだろうか、もしかして。
そんなことさえ考えてしまう、男の人の芝生への熱意・・・ま、その熱意が継続するかどうかは、また別の話です、けどね。