健康なバラには、虫が来る?
チュウレンジバチの幼虫さん、こんにちは。 いるいるっ。
今日も元気に、バラの葉を食っております。 それは見事な食べっぷり。
小さくて、攻撃的なところはまったくありませんが、ほおっておくとこんなになります。
すべての葉が、こんなになっちゃっても、木自体が枯れることはないけれど、生長は遅くなります。
だから、やっぱり、見つけたら退治しなくちゃなりません。 薬なんか使う必要はありません。 葉ごと切って、ポイしましょう。
さて、バラの病害虫に苦慮している方は多いと思いますが、最近、改めて気づいたことは 「虫とて、やっぱり、健康な葉が好き」 ということです。
このSさんちのバラには、チュウレンジバチがいっぱいおりますが、たいていのバラに発生する「黒点病」になっている葉は、ほとんどありません。
時期的なこともありますし、まったく無くはありませんが、他のお庭と比べても、非常に少ない。
その要因のひとつは、「2重のマルチング(=土の部分を隠すこと)」 にあるようです。
このバラ「サマースノー」の根元には、「ツルニチニチソウ」が、伸び放題に茂っています。 とりあえず、これが1つ。 グランドカバーの役割。
そして、もともと砂利敷きだった場所を耕して、バラを植えたので、植えた後も軽く砂利を敷いておいたのです。これが2つめ。
これらのダブルのマルチンングが、功を奏しているのでしょう。 どこのバラにも、付きものの「黒点病」は、ほとんど発生していません。
しかし。 上記のように、病気の少ないこのバラは、他のお庭以上に、虫によく食べられております。 葉が元気でおいしいことは、それを食べる虫にもわかるらしい・・・・。
それじゃ、「どっちにしても、手がかるじゃん!」 という意見はごもっとも。
でも、「病気で葉がなくなる」のと、「虫に食べられてなくなる」のとでは、後者の方が健康的だし、対処もし易いというもの。
だから、バラの病気に悩んでる方は、とにかく、何かマルチングを工夫してみて! 病気は、とにかく予防から!!
虫もイヤだけど、バラにつく虫に、「毛虫」はあまりいません。
「イラガ」というちっちゃくてトゲトゲした、集団で動く毛虫がつくことがあるようですが、私がお手入れしている庭では、まだ見かけたことはありません。
毛虫は、さされると痛かったり、かぶれたりしますから要注意ですけど、それ以外は、恐れるに足りず。
見つけたら、葉ごと切ったり、軍手をはめてつかまえたりして、とにかく、バラから去ってもらうに限ります。