秋のはじめのお菓子
おなじみの秋の花、「キキョウ(桔梗)」です。
背景は、ほんのり夕暮れの色。 PM5:00には、もうこんな感じの「お彼岸」の頃です。
< はぎの花 尾花 葛花 なでしこの花 をみなえし また藤袴 朝がほの花 >
は、山上憶良(やまのうえのおくら)の詠んだ「秋の七草」ですが、この最後の「朝がほ」は、今の「アサガオ」じゃなくて、「キキョウ」のことだと言われています。
この時期、アサガオもまだ咲いてる時期ですけど、ここに詠まれているのは「野の花」なんですって。 だから庭植えにするアサガオは、ブッ・ブーです。 現在では、キキョウ説が有力です。
というような、ウンチクもはさみつつ。 今日は、またまた「生菓子」です。
これまた、すてきな出来栄えですよー。
花びらの作りは、ちょっと違うけど(むしろ、バラっぽい?)、雰囲気はやっぱり「和の花」ですよね。
いつもどおり1個だけ買って、じっくり愛でていただきました。 あんこも、まわりの固めの求肥(?)も、甘さ控えめでおいしい。 見た目だけじゃなくて、おいしい。
こうして並べてみると、色も、ホンモノにとっても忠実ですよね。
・・・・さて、最初の写真は、買ってきたばかりのポット苗です。
なんだか、背が小さいでしょ? 表示はなかったんだけど、たぶん「矮性種(わいせいしゅ)」です。
庭などに植えられたことのある方は、キキョウって意外に背の高いことに、お気づきでしょう。 地植えのものは特に、1mまでは伸びないとしても、びゅーんと伸びて、倒れちゃったりするもんです。
で、最近はなんでも、小さく育つ品種が好まれる傾向があるわけですが。
条件が許せば、野の花らしく、他の植物の間から顔を出す姿が、風情があっていいな、と思う、ワイルド好きな私。
秋の花といえども、じつは6月くらいから咲いたりするキキョウですが、花の後にタネができないように、切り戻しをすると、ふたたび秋に咲きますよ。 花のない時期が長いけど、気長に待ってね。
そして、宿根草ですから、忘れないで手入れしておくと、翌年もその次の年も、繰り返し咲きますよー。