さよなら、オカメ
名前は知らないかもしらないけど、ゼッタイに、どこかで見かけたことあるでしょ? この「ツタ(蔦)」。
これは「オカメヅタ」です。 本名は「カナリーキヅタ」。
学名は“Hedera canariensis”といいまして、公園だの街中だのに、わーっと広がっているヤツです。
でもって、ここはM邸の壁面です。 オカメが、上にも下にも、縦横無尽に伸びておりまする。(とはいえ、だいぶカットした後の写真よ)
垂れてくのは、まあいいとして、登って壁を汚すし、周りの植物に覆いかぶさるし、やりたい放題なのよ、オカメ。
もともと、植えたのは、何を隠そう私。 だから、文句いうのは筋違いというもんだけど。
M邸の壁面がまだ、つんつるてんだった頃。 「緑で早く、ブロック塀ががーっと隠れるといいな」というMさんの言葉を聞いて、植えてしまったのだ。
すんごいことになるかもねー。 でも、ま、剪定すればいいか、と思った私は青かった。
オカメは、やっぱりお庭には向きません。 その繁殖力の強さは、もっと広ーい場所でこそ発揮されるべきなのです。
公共の場所で、「雑草が生えてこないように」とか「人が立ち入らないように」とかいうとき。 地面を隠すのには、すごく適してる。
なのにオカメ。 こんなところに植えられたばっかりに、超やっかい者扱い。
一番ヤなのは、この「気根(きこん)」という、根っこです。
地上にある伸びたツルからニョキニョキはえてきて、いろんな所にくっついて広がっていくのだ。
そして、とり除いた後には、その足跡を残します。 これが、なかなかきれいに取れないんですわ。
だから、オカメに限らず、ゼッタイ汚したくない壁の近くには、こういうの植えちゃダメですよ。 よく気軽に植えられる「アイビー(=ヘデラ)」も、一緒。
適材適所ということを、無視してはいけないのですー。
・・・・・・・というわけで、M邸のオカメ。
これまで地道な戦いを続けてきましたが、ここに来て、思い切って撤去しよう! ということになりました。
もうかれこれ5年ですからね。 そろそろM邸の壁面もリニューアルです。