じつは、バラの季節

niwazou2008-12-08

  バラの花が美しく咲き誇る、初夏から秋を 「バラの季節」 と呼ぶのは間違ってない。
 しかし、プロ・アマ問わず、バラを育てている人にとって、バラを咲かせる準備にいちばん力が入るのは、じつは、今。 
 だから、ロザリアン(←最近、バラ愛好家を、こう呼ぶらしいです・・)にとって、本当の意味でのバラの季節は、今かもしれないです。
 12月〜2月のお手入れの有無が、バラの未来を決めるのだ! 
 ということで、これから何回かに分けて「冬のバラのお手入れ」を話題にしてみようかと・・・・。
 さて、バラ。 種類はいろいろですが、いずれも、お手入れをすれば何年も咲き続けてくれるものです。 けど、だからこそ、歳をとればとるほど、ケアが必要になってきます。
 伸びた枝を放っておくと、枝が込み合って風通しが悪くなって、病害虫に弱くなってしまうし、光が届かない場所は、蕾が付かなくなってしまう。
 そんな、環境の悪くなってしまった枝につく、代表的な虫は「カイガラムシ」です。
 バラに限らず、いろんな木の枝にへばりついてて、「動かないから怖くはないけど、なんか気持ち悪い」というのが、まあ、一般的なカイガラムシへの印象。
 ですが、このカイガラムシ。 動かないけど、木の養分をちゅーちゅー吸っております。
 いっぱい種類がいるけど、庭でみるものの多くは「メス」で、ずっと木にへばりついたまま、動かず一生を終えます。 そんな生き様を知ると、ちょっと、悲しい。
 悲しいけど、放置するわけにはいきません。 だって、びっしりくっついた枝は、確実に弱っていきますから。  相手は動かないので、薬をかけるより、とにかく「除去」しましょう。
 手で触ると、内側から、ぐにゅっとしたヤツ(幼虫)が出てくる可能性があるので、割り箸とか、ハサミの先でもいいです、何かでこそげ落としましょう。
 私は、古歯ブラシを使っています。 これでこすると、取り残しも少ないです。
 手間だけど、とにかくぜーんぶ除去。
 次に発生するのは、暖かくなってから。 だから、春になってまたまた大発生するようなら、次の冬は、予防を考えます。
 薬を使ってでもゼッタイ発生させたくないっ、ていう人は、冬のうちに予防薬をまく。 
 それほどしなくていい、という人は、見つけたら地道に撤去して、そのあと「木酢液」などを薄めたものを定期的に噴霧し、虫がよりつきたくない環境にする・・・などなど。
 とりあえず、今やるべきは除去作業。 そして、次は「発生しにくい環境作り」に入って、翌春からの様子を見るとしましょう!