水ゴケの話
話題にはしてなかったけど、今年も、お正月用の「こけ玉」などの製作が始まっております。
作業場所はこんな感じで。
もっといい写真はなかったのかよっ、という感じですが、ゆっくり撮ってる暇が、ないのですわよ。
私は、今、植え込み前の “松の手入れ” をしたり、苗を、まず「水ゴケ」でまいたり、という作業をしております。
水ゴケは、こけ玉に、緑色のコケを巻く前の「下地」とでも申しましょうか。
「水ゴケ」っていうのは、「コチョウ蘭(ラン)」の鉢植えなんかに入っているヤツです。 緑のじゃなくて、茶色っぽいの。
←これ、これ。
「水ゴケ」は、いわゆる緑のコケと姿形が違うように見えるけど、れっきとしたコケです。
寒い地域、主に北半球の湿地帯に生えてるものを、採取・乾燥したもの。
こんなだけど、もとは、緑色の部分もあって、ふつうの植物と同じく光合成の機能も、ちょっとだけ持ってる・・・・ということなんですけど、生きてる姿を見たことがないので、説明はこのくらいにしておこうっ。
カラダのつくりが特殊で、多孔質なので、水をいっぱい含むことができます。
そんなメリットを活かして、適度に水を貯めておく、という用途で、園芸ではとっても重宝する材料。
写真も、水につけて、水を含ませているところです。
お店で売ってるときは乾いていますから、使うときには、こうして水につける必要があります。 水を含むには、ちょっと時間がかかります。
ですから、「ランの水遣り」をするときなんか、ちょっと注意が必要。
しばらく水をやってなくて、水ゴケがカラッカラに乾いたところに、じゃーっと水をかけても、水ゴケは水をはじきます。
水遣りの基本は「乾いたらやる」だけど、遣るときには、水が浸透するまで、時間をかけて水をあげましょう。 これ、ランの水遣りのポイントね。