でっかいのと、ちっちゃいの

niwazou2009-04-13

 今の季節、いささか注目度が低いのですが、じつは、今だ結構モリモリ咲いているのが、「ツバキ(椿)」の花。
 冬から咲く種類も多く、見慣れてしまったせいでしょうか。 
 サクラとか、いかにも 「春ですっ」 という花が次々に咲き始めると、影が薄くなってきますが、よく見ると、そこ・ここで咲いております。
 お散歩の途中で見かけた、右の赤いツバキ。 ちょーでっかいの。 
 遠近法で大きく見えるのじゃなくて、直径10cmくらいはありましょうか。
  平たいんですけど八重咲きで、お花はみんな、ヒマワリみたいに正面を向いて咲いていました。 名前は不明です。
 一方、右下は、「エリナ・カスケード」という、ハイカラな名前のついた、比較的、新しい種類のツバキです。
 およそツバキらしくないでしょう?
 いわゆるツバキとは、樹形がぜんぜん違っていて、枝は細くしなっていて、横に広がります。 “しだれ椿”って感じ。
 そしてお花はとても小さい。 形も、上の赤いツバキなんかとは違い、開ききらないタイプで、大きさは1.5cmってところでしょうか。 ミニミニです。
 中国原産の野生種を、改良したものだそうですが、私、ただ今、このエリナさんに、大注目しています。
 小さいけど、赤っぽい色のつぼみも、うっすら桃色がかった白い花も可愛らしいし、赤紫の葉もなかなか個性的なんです。
 とはいえ、花も葉も小さいので、お庭で他の植物を押しのけて、目立ってしまうような個性ではありません。
 和にも洋にもなじみそうで、扱い易い中低木。 涼しげな姿なのに、常緑樹・・・こんだけ揃えば、お庭に使う木として、見過ごすわけにはいきませんっ。
 極めつけは、ツバキといえば、多くの人が気にする 「チャドクガがつくんじゃないかい?」 という心配が、少ないらしい。 これは、大きいよー。 
 と、ほめちぎったけど、このエリカさんは、今年、入手したばかり。 まだ、ひとさまのお庭でつかった経験はありません。
 頭でっかちで、思わぬ落とし穴があるかもしれないので、今年1年、自分で育ててみて、その特徴をじっくり見極めたいと思います。
     
 とりあえず、両者、お花のサイズ比較は、みかんちゃんでヨロシク。