キング・オブ・雑草
右は、春からどんどん伸びてきて、夏にはガンガン茂り、いろんな木に覆いかぶさっていく 「ヤブガラシ(藪枯らし)」 です。
もうすでに、手を焼いている方はいらっしゃいませんか?
夏になると、雑草の撤去が大変になりますが、中でもこれ、あっという間に大きくなって、巻きヒゲを出して絡みついていくから、とってもタチが悪い。
茂って木を覆ってしまうと、光が当たらなくなって、木が弱ってしまいます。
まさに、藪・枯らし、です。 が。
一見すると、なんだか、綺麗に見えたりしません? 新芽は赤紫だし、黄色っぽい蕾も、なんだか。
夏に咲く花は、小さいけど、真ん中がポツっとオレンジ色で可愛いし、トレリスにきれいに絡んだりしてると、あらっ、これもありかしら、なんて、思ったりもする。
それもそのはず、ヤブカラシは 「ブドウ科」 の植物なのでした。
見ようによっては、姿がいい感じに見えてしまうのは、どことなくブドウに似ているからかしら。
折りしも、ご近所の畑のブドウも、実っております。 品種は不明ですが、青いブドウが並んでる風景は、さわやかですね。
でも、ちょっとだけ似てても、やっぱりヤブカラシは、雑草。 絡み付くのもやっかいだけど、本当にめんどくさいのは、“地上部分”より “地下部分” です。
ドクダミなんかと同じように、地下茎でつながっていて、いろんな所から次々生えてきますもんね。 しかも、根っこは結構深く、これを完全に退治するのは、至難の業。
さて、毎年、ヤブカラシに悩まされているM邸では、クレマチスに絡まっていくため、さらに大変なことになってます。 どっちも絡まるので、収拾がつかないのです。
「花が可愛い」 なんて言ってる場合じゃないのだ。 やっぱり、見つけたら早いうちに撤去するに限ります。 鉄は熱いうちに打て!
M邸では、今年は防草シート+砂利を敷いて、撃退する計画なのでありますが、敷く前には、まず、根こそぎ掘り返さねばなりません。
作業を想像するだけで、気が遠くなるのですが、じゃないと、狭ーい隙間からも、出てきますからね。
上からも下からも、ほんとにやっかいだよ、ヤブカラシ。 またの名を 「貧乏ヅル」。
お手入れをしている家は、覆われる前に手入れをするけど、このツルに覆い尽くされるような家は・・・・だそうです。