ポンテデリア

　「ポンデリング？　また、ドーナツ？？」　じゃないですよ。　ポ・ン・テ・デ・リ・ア
　これ、「水生(棲)植物」の名前なんです。　右の。　和名は　「長葉水葵(ナガバミズアオイ)」　です。
　ひとくちに水生植物、いわゆる水草と言っても、浮草のように、水の上にプカプカ浮いてるものもあれば、スイレンのように、葉は水面に浮いてるけど、じつは底の地下に根がはっているもの、など、いろいろなタイプがあります。
　このポンテデリアは、地下に根をおろし、からだの下の方は水中にある　「抽水性」です。　池の浅いところに生えている図を、思い浮かべてもらうと、よいかな。
　つまり、水が大好き。　でも、根っこが張る土も必要。　　
　んじゃ、育てるためには、庭に池を掘らなきゃならないのっ？　てなことを想像されるかもしれませんが、水草のために、そこまでやる必要は、もちろんないです。　というか、現実的に無理だし。
　おうちで楽しむ場合は、一番手軽なのは　“植物を鉢のまま水に沈める”　方法。　
　水性植物は、お店でもたぶん、水に沈めた状態で売られているので、買ってきた苗をくずさずに、水鉢に沈めればＯＫです。　
　水鉢は、水が漏れなければ何でもいいのです。　タライなんかでも大丈夫です。
　植物のタイプによって、水に沈める深さを考慮しましょう。　できれば、自然に近い条件に。　このポンテデリアなら、鉢は水中で、体の大部分は、水面より上に出るようにするのが理想的。
　深ーい水鉢であれば、鉢の下にレンガや石を置いて、高さを調整するとよいです。　
　あるいは、そんな水鉢になるようなもの無いわ、という場合は、鉢受け皿の深いものとかに、いつも水が溜まっている　「腰水」　の状態にしましょう。
　植物の鉢が常に何ｃｍか水に浸かっている状態にすれば、それでも大丈夫です。