枝垂れ梅
お散歩道は、いま、梅・梅・梅です。
もう散っているものもあるけれど、まだまだ、見頃は続きます。
なかでも、ひと際目を引くのは 「枝垂れ梅 (シダレウメ) 」 。
ちょっと古いおウチの、ブロック塀の内側から枝が垂れてるのを見かけると、「イカしてるわー」 と、見惚れてしまうのであります。
が、実際に、この形の木を、新しくお庭に取り入れるのは、結構、勇気が要ります。
他の植物とバランスをとるのが難しそうだし、シダレの形を活かすには、それなりのスペースも必要だし。
現代のお庭事情を考えると、ちょっとハードルが高いのです。
でも、だからこそ惹かれるシダレ形。 いつかどこかで使ってみたいものです。
ところで、このシダレ形って、どうやってできたのかなー、という疑問、湧いてきませんか?
どう考えても、この形は特殊。
下に向いて枝が伸びるって、ヘンじゃない? たまたま枝が下向きにでてきたものを選び出して、つぎ木したりして品種改良して作り出したのかしら??
とまあ、考え出すと気になるもんですが、枝が垂れるカギは、植物の組織にあるようです。
木の枝は、伸びると重力によって、下に垂れそうになるけれども、ふつうの植物はそれを支える力 (=組織) を持っていて、シダレ形のものは、その組織が弱い、ということらしい。
つまりは、人間が形を作り出したわけじゃないんですね。 自然にできたもの。
「サクラ」 や 「ヤナギ」、 「モミジ」 や 「カツラ」 なんかのシダレも一緒です。
弱い部分が魅力につながった、っていう言い方もあるかもしれませんね。