ボケ満開

niwazou2010-03-26

 お庭に植える木には流行があって、「生垣に使われている木を見ると、そのお宅がいつ頃建てられたか見当がつく」 と言われます。
 たとえば、「カイズカイブキ」 は、1960〜70年代くらい。 新芽が真っ赤になる 「ベニカナメモチ」 は、1970年代〜 なんて感じで。
 生垣に限らず、庭に植える木にも流行があって、昔はよく庭先で見たけど、新たに植える機会がめっきり少なくなった、という木がありますよね。
 で思い浮かぶのが 「ボケ(木瓜)」。 いま、満開です。
 「ボケ」 っていう名前のせいで、なーんか古臭いイメージだけど、お花そのものは、こんなに愛らしい。 
 最近は、盆栽で育てる木としての方が、ポピュラーかなあ。
 でも、同じ時期に流行ったブロック塀には、やっぱり似合う。
 言われてみれば当たり前の話なのですが、庭木の流行は、建物の流行りと共にあるということですね。
 しかし、建物に潤いを与える 「緑」 とは、柔軟性のあるもの。 使い方次第で、じつは合わないものはない、と思う。
 合わせ方で、新鮮に写ったり、よさを再発見したりすること多いので、ボケもまた脚光を浴びる日がやってくるかもしれません。
 ボケは、サクラやウメと同じ「バラ科」。 高さ1〜3mになる、低木です。
 小枝がいっぱい伸びて込み合うので、お庭できれいな姿を保つには、花が咲いた後の剪定が大事です。
 剪定に耐える強い木だけど、鋭いトゲがあるので、人がよく通る場所には植えないようにしましょう。
 痛いもんね。