紅葉する松
2mばかり離れた位置から、Iさんの植え込み作業を見ていた私。
「Iさーん。 その松、葉っぱが枯れこんでません?」 と声をかけると、 「ううん、これ、こういう松なの」 との答え。
松って、一見きれいに見えても、よく見ると葉の真ん中あたりが茶色くなってたりするので、商品として出すものは、そこんとこよくチェックしないといけないのです。
近づいて見みると、なーるほど。 これ、葉の付け根に近いところに、“斑(ふ)” が入っているのでした。
ごちゃごちゃして見辛いのですが、上から撮ってみました。 わかります?
黄色くて赤くて。 複雑な柄になっているでしょう?? この松 「紅孔雀松(ベニクジャクマツ)」 という名前なんです。
黒松の園芸品種らしいのですが、松の葉に赤色が入るなんて。 なんでこんな面白いことが起こるんだろう、と不思議に思いませんか?
松は常緑樹だから、冬に色が沈むことはあっても、基本的には緑色です。
ですが、この紅孔雀松。 この細っそーい葉に、もとも白っぽい斑が入っていて、春〜夏に黄色く変化します。 そして、冬の低温にあうと、黄色いところが一部、今度は赤くなるの!
こうやって説明してても混乱しますが、いわゆる “紅葉” ですね。
その年の気候によって、うまく色が出ないこともあるようですが、一応、紅葉する松。 レアですから、お値段もちょっと張りますですよ。