これも縁起物
お正月っていうと、その1年がいい年になるように縁起物を飾る、とか、普段やらないことをやってみたくなるもんです。
植物だと、しめ飾りに長寿を願う常緑の葉 「ウラジロ」 や、 家が代々栄えるよう 「ダイダイ」を使う。 慶事の象徴である 「松」 「竹」 「梅」 や、「南天」 や 「福寿草」 を飾ったりする。
古いしきたりや年中行事って、日常生活では重要視しなくなってきたけど、お正月ってやっぱり特別なんですよね。
で、きょうは、見る機会は多くないだろう縁起物を1つ。
こちら、 「キンカン(金柑)」 の仲間で、実のサイズが最小のものです。
アップで見ると 「ミカン(蜜柑)」 のように見えますが、この実、実物大は指の爪くらいの大きさ。 直径1cmってとこなんですよ。
なんでキンカンの小っちゃいのが縁起物かというと、「キンズ」 という名前なんです。
キンズに当てる漢字は、「金豆」。 金の豆、と言われると、なんかそれっぽいでしょ。 サイズと色から、果実を金色の豆に見立てたんですって。
「マメキンカン」 とか 「ヒメキンカン」 とかいう別名もあるんですけど、キンズになるといきなり縁起がよくなるのだ。 ネーミングの力はすごいのだ。
実の小ささから想像できるように、木としての大きさもミニサイズ。 地植えにしても1mにもならないようだし、こんな風に小さな鉢に植えるとバランスがいい。 まさに盆栽向きの木です。
で、ここでまた 「食べられるのか?」 が気になる方がいそう (というか、数人の名前が浮かびます・・・) なので、先回りしますが。
食べてもいいけど、食べられないでしょう。 大部分がタネで、果肉はほとんどないんだって、キンズ。