マルチング用チップのこと

niwazou2011-02-01

 右の袋は 「バークチップ」。 松(=パイン材)の樹皮を砕いたもの。 左は袋に 「胡桃マルチ材」 と表示されていますが、クルミの殻を砕いたもの。
 どちらもマルチング材料で、コンテナの表面を覆ったり、グランドカバーとして地面を覆ったりするのが主な用途です。
 マルチング材はこのほかにもいろいろありますが、これらのチップは、自然のものなので植物との相性は問題ないし、土面に敷いても違和感がない、というのがいいところだと思います。
 下の2枚は、左がクルミ、右はバークチップを使ったところ。 ここで使ってるバークチップは大きいけど、サイズはいろいろで、1cmくらいに小さく砕いたものもあります。
 普通にマルチングとして使うなら、どちらを使うかは好みの問題かな、という気がします。 色や質感が違いますからね。
  
  ですがね。 「敷く面積」 とか 「環境」 を考慮して、チップのサイズは選んだ方がいいかな、と思います。
 コンテナに敷くなら小さいのがいい。 コンテナとのバランスもあるけど、チップって、それ自体も水を吸うわけだから、大きいチップは乾きにくい。
 夏場に乾燥を防ぐため、というはっきりした目的があるならいいけど、置き場所によってはいつもチップが湿っていて、水やりのタイミングがわかり辛くなります。 その点、小さいチップの方が水通りもよく乾きやすい。
 対して、屋外の乾きやすい花壇だったり、広い場所の雑草除けなどに敷きたければ、大きいチップが向いていますよね。 その上を人が歩いたり、と、耐久性を追求したければ、クルミが向いてるかもしれません。 あの硬い殻が原料ですもんね。
 さて、風が強くて土が減りやすく、日差しが強くて乾きやすい屋上バルコニーには、チップのマルチングは、それなりの効果があると思われます。
 あんまり風が強いと、チップ自体が飛んじゃうこともありますけど。 チップは大きいものを使った方が理にかなってます。
 でも、もちろん、チップは必ず敷かなければならないものではありません。 特殊な環境だからこそのマルチング。 ふつうのお庭であえて使う必要はないと思います。
 先述の水やりのタイミングのこともそうだし、チップの下は虫の防寒場所になったりもしますから。
 あ、「ウッドチップ」 とか 「バークチップ」 とか、いろいろありますが、「バーク」 = “自然の樹皮を砕いたもの”という意味らしいので、呼び方が違うだけかな、と思います。