バラのトピアリー

niwazou2011-02-28

  この時期なので、お花も葉っぱもないけど、これは 「バラのトピアリー」 です。
 トピアリーというと、動物の形に刈り込んだ木を思い浮かべますが、こんなふうにフレームを作って、それに枝を添わせて形を作る場合もあります。
 これも、バラの誘引の一つですよね。 お花が咲くと、ハート形の 「バラのリース」 みたいなものができるでしょう。
 ここに使ってあるバラの品種は不明ですが、鉢植えの小さいものだから、枝が細く柔らかくないと仕立てにくいだろう、と思います。 また、小さい花が小枝にたくさんつくものでないと。
 特殊な仕立て方をするには、適した品種選びが必要なのです。
 しかし、いくら適切な品種選びをしたとしても、お花が終わったら新しい枝が伸びてきます。 せっかくハートの形に仕立てたものの、夏にはもう、原形がなくなるでしょう。
 ハート形のまま、新しく伸びた枝を切って形を整えながら1、2年楽しめればいい、という場合はそれもいいけど、そのうちお花が減ってきます。 自然樹形のバラと同じです。
さて左。 上のと同じように、丸いフレームで形を作ってあったバラ 「キング」 です。
 キングは、お花が多く、トゲが少なくて丈夫。 扱い易いバラですが、生育旺盛ですから夏にはびゅーんびゅーん、新しい枝が伸びました。
 この株はディスプレイ用ではなく、来年も再来年も、ずっと咲かせてやりたいので、伸びた枝は切りませんでした。 フレームからはずして、枝をのばしたらこんな風に。
 今年は、普通のつるバラとして、お庭で使います。
キングは、お花の直径が3cmくらいで、八重咲き。 一季咲きタイプです。 
 じつはポピュラーな種類で、バラの季節に住宅街を歩いていると、よく目にします。 名前は知らないけど昔から庭にある、なんてお宅もあるかもしれません。
 こんな濃い赤紫のバラ、お近くで見覚えがありませんか?