子どもとバラ
Sさんちの 「サマースノー」。 こちらも、いま満開です。
いっぱいのお花と反射で、ほとんどわかりませんが、これ一応アーチに誘引してあります。
といっても、「下をくぐる」 ようなことは想定してなくて、誘引のアクセントに置いてあるので、お花に完全に埋もれているのです、アーチ。
バラの下では、ただいま、住人のTくんが 「砂利を運ぶ工事」 に精を出しております。 もちろん、誰にも頼まれちゃいませんが、自主的に砂利をお花の鉢の根元へ ・・・
マルチングと思えばいいか。 自分ちのお庭ですから、やりたいようにやっちゃってっ。
子どもがお庭で遊ぶ光景は、心がなごみます。
ふつうに、土を掘ったり草を抜いたりできるのは幸せ。 今まで当たり前に思っていたことが、そうでもなくなりつつある昨今ですからね。
子どもを危険から守るということに、今まで以上に神経を使う時代になりました。
危険といえば、「子どもをトゲを触ると危ないから」 ということで、お庭作りのときに、バラ、あるいは、サンショウやラズベリーなど、トゲのある植物は敬遠されることがあります。
親としてはこれらも、子どもにとって危険なもの。 危なそうなものを小さい子どもから遠ざけたい気持ちになるの、わかります。
しかし一方で、そういうものを全部、あらかじめ排除してしまうのもどうだろう? とも思います。 確かに、トゲの鋭いものがカラダが当たる位置にあったら危ない。 子どもに限らず大人だって、服に引っかかったりするかもしれないし。
でも 「植物にトゲがあることを知る」 というのも、危険を回避するためには必要なことですよね。 一度 「痛っ」 という目にあうと、次から気をつけるようになりますから。
周りにある危ないことを、小さく体験しておくのは大事なことだと思いませんか? お庭が、そういうことを親から子どもに伝えられる場所になるといいな、と思う。
目に見える危険は、ある程度、自分で回避できますからね。
もちろん、あえて危ない状況を作るのがいいということではありませんが、自然の中にある危険に神経質になりすぎるのもどうか、という話。
このサマースノーというバラは、トゲが少ない品種ですから、植える場所などによっては、こういうものを選ぶのもいいと思います。
バラ = トゲ = 危ない とは限らないのです。