鉢の大きさについて

niwazou2012-02-10

 元気ないよなー、と思っていた鉢植えのバラを掘り上げてみると、こんなでした。
 白い細根が少なく短ーい。 線香花火みたいですね。
 通常、鉢植えのバラは、冬には 「土を新しいものに替えましょう」 とか 「鉢増し(=鉢をひと回り大きく)しましょう」 とか言いますが、こういうのは別。
 根が育つように土を変えてみるのはいいことですが、鉢を大きくするのは逆に良くない。 鉢を大きくする理由は 「植物の地上部と地下部のバランスをとるため」 だからです。
 地上部が大きくなったら、それを支えて維持するために必要な根っこが伸びるための、余地を作ってやる。 それが鉢増し。
 となると、こんなふうに上下ともひょろひょろしたものを、大きい鉢に植える意味はありません。 すべきことは逆の 「鉢減らし?」 です。 
  このバラはもともと、大きく立派な陶器の鉢に1本、ぽつんと植わっていました。
 土がいっぱいある方がいいでしょ? 鉢は大きければ大きいほどいいんじゃないの? という声が聞こえてきそうですが、ものには 「釣り合い」 というものがあります。
 根が育ってない植物を、不釣り合いな大きな鉢に植えたら ・・・ ちょっぴりしかない根っこは、水を吸い上げる量もちょっぴり。 そうすると土はなかなか乾きません。
 いつも湿ったまま、ということは、土の中では空気の少ない状態が続くから、根っこはいつも息苦しい。 ひどくなると 「根腐れ」 してしまうのです。
 バラに限ったことではありません。 大きい鉢に植えてるのになんか育たないなぁ、と思ったら、大きすぎる鉢が原因になってることもあるから、根を見てみよう。
 手間はかかるけど、鉢は、植物の成長に応じて段階的に大きくね。