エンドウ、七変化

niwazou2012-04-02

  桜の花が咲き始めましたね。
 入社式があったり、「カーネーション」 が 「梅ちゃん先生」 になったりして、季節も世の中も四月、春です。 
 ということで、エネルギーに満ちたこの季節にぴったりの、若い葉の写真をおひとつ。
 こちら、「豆苗(トウミョウ)」 でございます。 存在は知っているけど、食べたことあったっけ? という方も多いんじゃないでしょうか。
 ぐぐっと引いてみるとこんな具合で、姿は「カイワレ大根」 をボリュームアップした感じです。
 おなじみのカイワレ大根は、発芽直後の大根でありますが、これは?
 名前から、なんかの豆の芽だなと想像はつきますが、なんの豆かというと、じつは 「エンドウ」の。 豆苗はエンドウのスプラウトなのだ。
 本来トウミョウは、若いツルの先や葉を摘んだものをいうのでありますが、こんなふうにしっかりした根っこのついた状態で売られています。
 根っこを拡大。 → 
  エンドウって、どの段階で食べるかで呼び方が変わるからややこしいですよね。
 絹サヤは豆か小さいうちのサヤを、スナップエンドウはサヤと豆の両方を、グリーンピースは丸く膨らんだ青い豆を、食べる。
 どの段階にも専用の品種があるけど、旬の味を追求しなければ、どの段階でも食べられるのでありまして。 あ、さらに進んで、グリーンピースが完熟したものはエンドウ豆ね。 みつ豆や大福に入ってるのは、赤エンドウ豆。
 そんなこんなで、まだ葉っぱになりたての若いときに食べちゃうのは、ちょっと気が引けるけど、トウミョウ、切り取ってお浸しにしていただきました。
 シャキシャキして美味。
 トウミョウやサヤの時代は、ビタミンやカルシウムが豊富で、成熟が進んで豆っぽくなると、タンパク質とかが増えて。 それぞれの段階で得られる栄養は変わってくるけど、それぞれにおいしい食べ方がある。
 エンドウって、おもしろい野菜だなあと思います。 今さらですが。