夏の青い花 その3
今ちょうどお花が咲いているので、アレ?っと気付くのですが。
この 「アガパンサス Agapanthus」、最近、歩道の脇に植えられてるのもを見かけます。 アスファルトで固められた歩道の脇にある、植栽マスに。
歩道の植栽マスに植えられてるものというと、思い浮かべるのは 「ツツジ」 のような低木。
地面といっても土の量は限られている、鉢植えに近い環境で、誰も水遣りしてはくれない過酷な環境なので、植えられる植物は限られています。
したがって、草花系のものは無理と考えるのが普通。
しかし、アガパンサスについてはいいのだ。 アガパンサスの丈夫さは半端じゃないんですから。
その証拠が、我が家の鉢植えアガパンサスです。
これ 「要らないけど自分で捨てるのは忍びない」 という雰囲気のものを、とりあえず引き取ったのでした。
ウチのバルコニーでも場所とるなぁ、ってサイズ。 そのまま放っておいて、弱ったら片付けようか、なんて思っていたのですが。
枯れやしない。
根っこが結構むき出しでしたが土を足すこともなく、猛暑の夏も、寒さと乾燥の冬も、水遣りしないでおきました。
ああ、それなのに、アガパンサスは生き残りました。 時期が来たら、何もなかったように花を咲かせた強靭なアガパンサス。
アガパンサスは南アフリカ原産なので、暑さにめっぽう強いことは想定内ですが、寒さにも強かった。 植えっぱなしで手はかかりませんが、場所をとることだけは覚悟しておきましょう。
鉢で育て易い、草丈30cmくらいの小型種もありますが、よく出回っているのは写真のようなタイプで、草丈、株張りともに1m以上と大型に育ちます。
根っこが太くてがっしりしているので、斜面や土手なんかで、土の流出を防ぐのにも役立っているらしいですよ。 見かけによらず、そこいらの木よりも丈夫かもしれませんね。