温暖化と植物

niwazou2012-08-20

 朝夕、お散歩時には 「結構涼しくなったなー」 と思うのですが、日中は相変わらずの暑さですね。  
 出先で昼食をとろうと入った商業ビル。 冷房が効いてて外の暑さを忘れさせてくれますが、ふと目をやると、館内のインテリアグリーンは ・・・ 思いっきりトロピカル・サマー! です。 
 色鮮やかで南国ふうのこれら。 一見、造花かな? と思いましたが、触ってみると生きてます。
 手前の赤いのが 「サンタンカ」で、その奥のピンク色のは 「シマアナナス」 というパイナップル科の植物だそう。 
 サンタンカはここ数年、園芸店などでもよく見かけます。 沖縄などでは普通に露地で咲いているそうで、最近は本州でも大丈夫なのか。 やっぱり温暖化が進んで ・・・ 
 と思いがちですが、園芸店で他の草花と一緒に並んでるからといって、戸外に植えっぱなしで冬越しできるか、というと話は別。
 秋までは戸外で問題なく育っても、関東あたりでは10〜11月には室内に取り込む必要があります。
 耐寒性のある種類も増えてはいるけど、冬の乾燥や霜など、やっぱり熱帯の植物にはダメージが大きいので、夏に戸外で地植えしてても秋には鉢上げして場所を移動できるようにする、というのが観葉植物の基本的な扱いです。
  そして、このシマアナナス。 サンタンカ以上に、戸外で冬越しは無理と思われます。
 熱帯雨林が原産地のアナナス類は、主に樹木の上などにくっついて自生する 「着生植物」 だから直射日光は苦手。 水や栄養分は主に葉っぱから吸収するから、年間通して高温多湿が好き。 
 そんな環境が好きなアナナスは、どう考えても庭植えにするのはアウトでしょう。
 夏がどんどん暑くなってるから、暑い国の植物がどんどん地植えでで育つようになるか、というとそう単純な話でもないんですよね。
 やっぱり日本は、四季のある国なのだ。