不忍池にて
上野公園には何度か行ったことがあるけど、考えてみると 「不忍池(しのばずのいけ)」 は見たことがないような。
いや、あるかもしれないけど、ぜんぜん記憶に残っておりません。
そんな私、今回池の近くに行って (池の周りも緑化フェアの会場になっていた) とっても驚きました。 だって池がぜーんぶハスなのよ、ハス。
周囲をぐるっと歩くとぜったい1km以上はある巨大な池の底から、人の顔どころでない大きさの葉がニョキニョキ立ち上がっている。
池が緑に盛り上がっている光景は、ちょっと異様にも感じます。 ここに、美しい花が咲いていたならば、「この世のものではないような美しさ」 というところでしょうけど。
しかし、仏教で象徴的に使われるのがわかる気がします。 ハスの群生してる姿は、植物としてもちょっと浮世離れしている。
接近して水面を見ると中はドロドロ。
こんなとこに落ちたら、ぜったい見つけてもらえそうにないぞ ・・・と、この水面を見ていて、そういえば不忍池に来たのはいつも冬だったことに気がつきました。
今はまだ葉が立っているけれど、これから冬に向かってハスの葉は枯れていって、冬にはぜんぜん違う光景になるわけだ。
葉だけでこの迫力ですから、来年はぜひともお花の時期に来てみたいと思います。