ラクなようで、ラクでない

niwazou2012-12-10

 お庭の手入れに来ています。(川崎市・W邸)
 全国的に超・寒いと聞き、ものすごく着込んで出かけましたが、東京近郊はそれ程でもなかったです。 気温は低かったようですが(といっても、10度ちょっと切るくらい)、冬晴れの庭作業日和。
 写真の薄紫の花は 「ユウゼンギク(友禅菊)」 だったと思うんだけど。 Wさんが2年前くらいにご自分で植えられたもの。 夏〜秋の花です。
 まだ少し咲いておりますが、もうお花は終わり休眠の時期に入ります。
 ユウゼンギクは宿根草なので、このまま残しておけば来年も自然にお花が咲きますが、この 「自然に」 はちょっとクセもの。
 お庭の花を選ぶとき 「宿根草がいい。ラクだから」 とおっしゃる方は多いけれど、お花の時期を過ぎたらこんなふうになったりします。 あれやこれが、モサモサ。
確かに、毎年植え替えなくていい点はラクだけど、野原に咲いてるんじゃないから、宿根草もそれなりに手入れが必要です。
 花が終わっても葉や姿がきれいなものや、自然に地上部の葉がなくなるものは別として、多くの種類は、何にもしないと荒れた感じになります。 
 ユウゼンギクの奥のは 「ガウラ」 ですが、背が高いものを放置しておくと背の低いものに日が当たらなかったりするし、何より邪魔。 立ち枯れた茎は切らなくちゃ。
 根元を見るとこの時期、翌年のための新しい葉が出ています。
 株が大きくなってくると、この作業がけっこう大変で、ハサミを使った後の手がジーンとします。
 年々大きくなっていく株は場所を広げていくので、数年が経過したら株分けなどの必要も出てきます。 広ーい庭なら気にしなくていいけど、他のものが植えられなくなるし、根っこが広がって弱い植物をダメにする場合もあるから。

 頻繁な手入れの必要はないけど、いざ作業となると手がかかる。
 ラクだけどラクでないのよ、宿根草
  ところで、切ってゴミ袋に入れた、ユウゼンギクとガウラの茎と咲き柄。 美しいと思いませんか?
 自然の色は美しい。 捨てるのがもったいなく思えます。 (捨てたけど)