「アンジェラ」 の誘引
A邸のつるバラは4本。 「アンジェラ」 「スーパーエクセルサ」 「アイスバーグ」 と、あと1本は ・・・不明。 咲いてからのお楽しみです。
この3つ、お花が咲いたら 「見たことある」 という方も多いはず。 広く親しまれているバラたちです。
写真のバラは 「アンジェラ」。 花がたくさん咲くので 「初心者向き」 と紹介されていることの多いつるバラですが、枝はけっこう太くトゲトゲしい。
シュート(新しい枝)はまっすぐ上に向かって伸びるし、で、株が大きくなると誘引作業にはそれなりに力が要ります。
枝数が多くて房咲きなのでいっぱい咲いて、返り咲きもする。 病害虫にも強いから、お花を存分に楽しみ方にはお勧めの品種ではありますが。
このアンジェラ、個人的にはちょっと花の量が多すぎ? と思うことがあります。 いや、いいんですよ、たくさん咲いてくれるのは華やかで。
ただ、色が濃いので(ピンク)、みっちりと固まって咲くと、ボリュームがありすぎてちょっと息苦しい気もするんです。
つるバラを誘引しているとき、せっかく伸びた枝を切るのはおしい気がして、できるだけ多くを残したい気分になるけれど、いざ花が咲いてみるとなんだかモッサリしてる。 すっきりしない、という経験はよくあります。
つるバラは、大きい花をたくさん咲かせるというよりも、「枝や葉も含めて全体で景色を作る」 という感じだから、枝どうしの 「間」 が大事ということなんですよね。
ところどころに壁が見えたり、枝先がぴょんと飛び出していたりすることが、お花をさらに美しく見せてくれるものです。
「捨てる勇気」。 アンジェラを誘引するときは、特にそんな言葉を思い浮かべている私。