niwazou2006-10-08

「横たわる裸婦」・・・・。
アンニュイです。        いつも何も着てないので、一応「裸婦」。毛皮着てるけど。                   さてさて、日本名で、名前の頭に「イヌ」とつく樹木がたくさんあるのをご存知ですか。
 イヌツゲ(犬黄楊)、イヌマキ(犬槇)、イヌコリヤナギ(犬行李柳)などなど。
 「イヌ」という言葉は、もとの種類と比べると「劣る」とか「役に立たない」とかという意味でつけられたようです。
 ううむ。犬バカさんが読んだら、ムッとしそう?
 実際、このネーミングはどうなんでしょうか?
 たとえば「イヌツゲ」。                                    「ツゲ」と「イヌツゲ」は、どちらも常緑低木です。見た目はよく似ているのですが、まったく別の種類です。                                   「ツゲ」は「ツゲ科」。材が堅いので、櫛や印鑑、将棋の駒などに使われます。   これに対して「イヌツゲ」は、「モチノキ科」。公園や庭園などで、丸く刈り込まれた姿でよくみかけます。
 人間にとって実際役に立つ、という観点だと、確かに「ツゲ」のほうがずっと有用です。が、花や実は「イヌツゲ」の方がきれい。実は生活の場の近くにあって、なじみ深いのはホントの「ツゲ」よりも「イヌツゲ」かもしれません。
 縄文時代の遺跡から、大切に葬られた犬の骨が発掘された、という話をきいたことがあります。もうずーっと昔から、ヒトと犬は近くで暮らしていたから、親しみを込めて、身近な樹木にも「イヌ」と付けちゃったのかなぁ、などと思う犬バカ飼い主なのでした。

写真は丸く刈り込まれた「イヌツゲ」です。まん丸だ。