niwazou2006-10-26

 シュウメイギク秋明菊)は、清楚な花です。 京都の「貴船」あたりで多く見られるから、別名 「貴船菊」。
 名前からして品があります。
 秋になって、園芸店などに並ぶと必ず目を引かれます。 で、買いたくなります。
 お花の時期は本当にきれい! だけど、 「きれいでない時期」 もあることを、買うときにちらっと思い出して下さいね。
 下の写真、まだお花はかろうじてきれいな感じ。 しかし、倒れまくっています ・・・
 生長すると、背が高くなり倒れ易くなる。 そして、葉のフチが枯れ易い。 花が終わるとちょっと見た目が ・・・ シュウメイギクのツライところです。

 では、こんなシュウメイギクと、どうつき合っていけばよいのでしょうか?
 まず ①乾燥させないようにしましょう。 葉をなるべくきれいな状態で保つために 「マルチング」 をするといいでしょう。
・・・シュウメイギクは強いけど、根が浅い位置にはるため、乾燥でダメージを受け易い植物です。 土の表面の乾燥を防ぐため、 「腐葉土」 とか 「バークチップ」 などを根元に敷く(マルチングといいます)と効果的。
 そして ②花のない時期もきれいに見せる植栽を工夫しましょう。
・・・花のない寂しい時期をカバーするため、根元近くに常緑のグラスを植えるとよいです。 よく使われるのは 「カンスゲ」 「ペアグラス」 「ヤブラン」などなど。 1枚めの写真は、斑入りのヤブランとの組み合わせです。
 ③背が高くなったら、支柱を立ててあげましょう。 
・・・緑の支柱でもいいし、竹を立てて麻ヒモ、と自然な素材を使うと、目立っても許せる! (と思う) 
 シュウメイギクに限らず、いいときも悪いときも、ある程度の手入れをしながらつき合っていく。 それが 「宿根草」 とのつき合い方です。 きれいな姿ばかり見てるわけにいかないところ、家族や夫婦の関係と似てるかも。
 とすると、切花や1年草は恋人か、はたまた愛人か ・・・ いずれも上手につき合って、よい関係を保ちたいですね。