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サザンカ(山茶花)の花が咲いています。
童謡「焚き火」の歌詞は、今の季節の情景を、ほんとうによく描いていますね。
さざんか、さざんか咲いた道
焚き火だ焚き火だ 落ち葉焚き・・
紅葉した落葉樹が、次第に葉を落とす頃、道の脇にはサザンカが咲いている。
落ちた葉を集めて、サザンカの花を見ながら、子供たちは焚き火にあたっている ・・・
庭でさえ、焚き火をすることが禁じられる今では、想像するしかないけれど、頬を赤くしてその辺を走り回る子どもの姿が浮かんできます。
自分たちが子どもの頃には、まだ神社で焼き芋を焼いたりしていたので、リアルな映像が浮かんできて、とっても懐かしい。
「焚き火」の歌詞は、気持ちをほっこりさせてくれます。
そしてサザンカの花は、鮮やかな花色が、冬の曇り空を明るくしてくれます。
学名は「Camelia sasanqua」。 日本原産の常緑樹です。
「カメリア」とあるとおり、ツバキの仲間です。 ツバキ(椿)とそっくりなので、区別がつきにくいですね。 両者を見分けるには、お花の終わり方を見るのが一番わかりやすい方法です。
サザンカは花びらが一枚ずつ、ハラハラと散っていきます。 一方ツバキは、お花がそのままの形で、ボテっと落ちます。 ツバキの花びらは、付けねがくっついているからです。
下の写真がツバキの、落下した花 (と、みかんちゃんの鼻)。
サザンカもツバキもたくさんの品種があるので、一概には言えませんけど、今の時期に咲いているのは主にサザンカです。 ツバキの原種は早春に咲きます。
あ、「さざんかの宿」ってのも、ありましたね。