サクラの腹巻

niwazou2007-01-08

 ご近所にある大きな桜の木。きゅきゅ、っとワラが巻かれています。腹巻きみたいですね。
 たいていの方は、どこかで見かけたことがあると思いますが、これを「こもまき(菰巻き)」といいます。
 冬支度として、庭園などで「雪吊り」「こもまき」が行われる風景は、晩秋、季節の風物詩として毎年とりあげられますね。
 「こもまき」は、①「寒さから木を守る」②「害虫退治」の2つの目的で行います。
 「寒さ・・」の方は、厳しい冷え込みで木の幹が割れるのを防ぐためなので、寒さの厳しい地方で力を発揮。
 この桜の場合は「害虫・・」の方ですね。                         桜には毛虫がたくさんつくのです。この毛虫たち、寒くなると木を降りてきて、暖かい落ち葉の中で越冬しようとする。
 で、ワラを巻いておくと、「おっ、あったかいじゃん」ということで、まんまとここで冬を過ごしてしまうわけです。                                 春になって取り外して、ワラを焼却すると毛虫も退治できてしまう。         薬剤を使わない、害虫駆除の方法です。
 見た目もなんとなく暖かそうで、冬の景色として好きだな。