niwazou2007-02-01

年末年始があわただしかったので、こんな時期に一週間ほど、帰省してきました。
実家は岡山県。「晴れの国、岡山」です・・っていっても、あまり知られてないか。
全国で一番じゃないけど、晴の日が多くて雨の少ない、気候の穏やかな岡山です。
 さて、写真は実家のルーフバルコニーっていうか、そんなようなところです。地面の庭はほとんどなくて、人工芝を敷いたこの場所が、いうなれば「父の庭」。
 「松」とか「梅」とか「クレマチス」とか、何のテーマもこだわりもなく、好き勝手に買ってきた鉢が並んでおります。育て方は放任主義です。つまり、あんまり手入れはしていないようです。
 でも「水切れ」だけは、気になるらしい。南向きのこの場所、夏はタイヘン、乾きます。夏の水遣りに四苦八苦していた父に、ある夏、「二重鉢にしてみたら?」と言ってみました。軽い気持ちで。
 「二重鉢」というのは、読んで字のごとく、鉢植えのものをさらに大きな鉢の上に置く、または埋めるのです。そうすると、夏は水持ちがよくなったり、冬は保温効果があったりします。手軽にできる、温度や水分の調節の方法。水切れし易い、小さな鉢などに有効です。
 そして、これを試した父。 「こりゃ、いいわ」ってことで、完全にとりこになってしまいました。よかったです。よかったんですが・・・
 気づけば、ありとあらゆところに二重鉢。そして、永遠の二重鉢。
 そう、置いたら置いたきりなのです。その結果、鉢底から伸びだした根は、下の大きな鉢にしっかりと根を張り、今や重ねた鉢は一体化。植え替えや土替えをするには、小さな鉢を割るしかありません。
 プラスチックの鉢にいたっては、さらに大変。沢山ある底穴に根が挟まってしまって・・こうなると、根を切る以外にありません。
 今回、買ってきたまま「二重鉢状態」になっていたプラ鉢の「梅」一本、ひとまわり大きな鉢に植え替えました。その作業の面倒だったこと。
 二重鉢はあくまでも、環境や状況に応じてとる「対策」なので、くれぐれもお間違えのないように。                                       置きっぱなしにしておくと、あなたの庭も恐怖の「二重鉢」ガーデンに・・・