niwazou2007-03-05

 この時期、道を歩いていて、ふと「あ、いい香り!」と思ったら、それはきっと「沈丁花ジンチョウゲ)」の仕業。
 見た目の派手さはなくて、大きな木の足元や、家の隅にひっそりと咲くイメージの低木ですが、漂う香りは濃いのです。
 漢字で書く「沈丁花」も、なんか重いのですが、この名前も香りに関係しています。「沈香」と「丁子」という2種の香りをあわせ持つ花だから、「沈」「丁」「花」。
この香りは、抽出されるとすぐに変化してしまうので、香水にできないのだそうです。
そういわれれば、聞いたことのないジンチョウゲの香水。繊細な香りなのですね。
 さて、日本で一般的なのは、写真の「ダフネ・オドラ」という種類です。        ワイン色のつぼみは、開くと白い小花。よくよく見ると、本当にかわいらしい。
 花が終わると地味だけど・・ちょっと見直したいな、と思う花木です。