「スター」なマグノリア

niwazou2007-03-08

 ちょっと寒いここ数日ですが、日に日に春めく3月です。
 日本人は、春というと梅や桜の開花を心待ちにしますが、欧米では、マグノリアの開花が春の話題になるそうです。
 引き続き、今日も「マグノリア」の話。
 実は私、マグノリアの中でも 「シデコブシ」 が大好き。 昨日も登場した 「マグノリア・キングローズ」 もシデコブシです。
 シデコブシの英名は 「スターマグノリア」。
 花の形が星のようだから、ついた名前です。 細長い花びらがたくさんついていて、華やかな形です。
 そんな由来もありますが、単に「大好き」という理由で、シデコブシは私にとっての「スター」なマグノリアなのですけれど。 
 白っぽいピンクが繊細でやさしく、そして、どこか気高い雰囲気がしませんか?
 しかし、和名「シデコブシ」は、なんだか垢抜けない感じの名前です。 が、これ、なんと日本固有の樹種。
 シデコブシは、日本の岐阜、愛知、三重県のごく限られた地域にしか自生していなくて、絶滅が危惧されているんだそうです。 造園木としては苗も出回りますが、地球上で日本のこの地域にしか自生していないなんて!
 もしも、もしも、自分の庭に来ることがあったら、大事に育ててあげてくださいね。
 さて、マグノリアの中でも、「モクレン」や「コブシ」というと、種類によってはかなりの大木になることも。 お庭に植えるときは数年後の大きさを確かめて、植える場所を検討しましょう。
 対して、「シデコブシ」は小型。 2m程度の大きさにおさまりますので、庭木としては使いやすいサイズです。
 枯れ木のような木に、ある日いきなり花が咲いてよい香りを漂わせ、お庭に春を運ぶマグノリア。 シンボルツリーとしても、十分に心を満たしてくれる木です。