niwazou2007-03-22

 「トウ」が立っています。 いやいや、私の話じゃなくてっ。
 日常会話において、女としての盛りが過ぎることを「トウが立つ」と表現したりしますが、お察しのとおり、この「トウ」は「フキノトウ(蕗の薹)」の「トウ」です。
 トウというのは、フキの花の「つぼみ」のことです。育ちすぎて固くなると味が落ちる。
 フキノトウのことだけじゃなくて、農作物が収穫期を逃して、冬を越して味が落ちる、も「冬(トウ)」が「経つ」だそうです。
 育ちすぎて固くなると味が落ちるのよ・・と、まあ、意味することは同じです。
 由来を聞くにつけ、女を何と思っちょるんだ!と、ムッとします、ですね。
 でも、食べられるだけが、フキノトウの役割じゃありません。「あ、フキノトウ!」 って、見つけたら必ず声に出してしまいますもん。
 早春の訪れを知らせるその姿、トウが立っても、愛らしいではありませんか!
 ワタクシ、つい最近まで、「フキノトウ」と「フキ」って、同じなのか?と 半信半疑でおりました。 で、このたび確認。
 結論から言うと、「フキ」 と 「フキノトウ」 は、やっぱり同じ植物です。 同じ植物の、違うパーツ。
 「葉と茎」 を 「フキ」 と呼んで、「つぼみ」 を 「フキノトウ」 と呼んでいるのでした。
 市販の「フキノトウ」は、それ専用の品種が栽培されているのかもしれないけど、大半は、フキを栽培した副産物として生産されているようです。
 それよりも、びっくりの事実は、フキノトウに 「オスとメス」 があるということです。 これ、常識??
 比べてみると、花の色もオスの方が淡い黄色でメスとは違うんだそうです。 写真は、たぶんメス、と思われます。