スプリング・イエロー

niwazou2007-04-06

 一面の「菜の花」の中に、「ハナモモ(花桃)」がポン、ポンっと立っております。
 これを見て、「ヨウ・ショウメイ」という名前を思い出した私。
 中学生の頃だか、高校生か記憶は定かでありませんが、ある時期、この人の絵の入ったグッズがとても流行りました。
 便箋とか、下敷きとか、いろいろなグッズがありましたが、お誕生日にもらった「コンパクトミラー」についていた絵は、今でも頭に浮かんできます。たぶん、実家に帰ったら、まだどこかにある気がする・・。
 「ヨウ・ショウメイ」は「葉 祥明」と書く、絵本作家さんの名前です。
 大人になったからか、絵を目にする機会もなくなって、長いこと忘れていましたが、黄色、水色、ピンク色など、淡い色の美しさが印象的な、ふわーんとしたタッチの絵でした。なかでも、穏やかでやさしい雰囲気の「黄色」は、印象に残っています。
 春というと「ピンク色」をイメージすることが多いのですが、欧米では黄色が春の色、という話を聞いたことがあります。
 確かに日本でも、早春に咲く花木の花色は黄色が多いのです。ロウバイサンシュユ、マンサク・・・春が近づいて、明るくなった陽射しに、黄色はよく映えます。
 そして、今の時期の黄色としては、代表的な菜の花。一面に咲く菜の花を見ると、ああ、春だー、という気分になりますよね。
 さて、この黄色。同系色で組み合わせると、明るく元気なイメージですが、ほかの色と合わせると、また違った雰囲気を作ります。
 写真のハナモモのピンクとの組み合わせが、そんな例。なんだか、ほのぼの。のどかで優しい景色になりました。
 使いようによって、主役にも脇役にもなる、黄色はそんな色です。

・・・ところで、前出の葉祥明さん。現在は、どんな絵を描かれているのかしら?と、検索してみると、北鎌倉に美術館があるようです。機会があったら、立ち寄ってみようと思います。
http://www.yohshomei.com/top.html