絵描き虫
「ムラサキハナナ(紫花菜)」ですが、葉っぱにご注目を。こんな葉っぱ、お庭や道端で見かけたことはありませんか?
これは、葉っぱの模様でなくて、れっきとした「害虫被害」です。
虫が葉の中にもぐって、わしわし食べ進んだ後が、白く絵を描いたように残るので「エカキムシ」とか「ジカキムシ」とか呼ばれています。
可愛らしく聞こえるけど、彼らは、ハエや蛾の幼虫です・・・そのヘンは、あまり深く追求しない方がいいです。
ポピュラーなのは、「ハモグリバエ」類です。
葉っぱに生みつけられた卵が孵化して、幼虫は葉の中にもぐります。そして、ひたすらトンネル工事のように、先へ先へと葉を食べ進むのです。
エカキムシの食べた後は、ちょっと葉がおしゃれな感じに見えたりもします。
しかし、うまく食べ進んでくれないと、ビンボーくさく仕上がります。食べつくされるとシオシオになるので、これはもう、いけません。
エカキムシには、決定的に株全体をダメにしてしまうような威力はありませんので、そのままでも、そう大事には至りません。
が、早く枯れたり、葉が落ちたりということもあるので、取り除くに越したことはないです。小さいけど、よーく見ると、ぷちっと盛り上っているところがあれば、そこにひそんでいます。
その部分をつぶせばよいのですが、直接はヤダ、という場合は、その葉を切り取って、捨ててしまいましょう。
薬剤をかける方法もありますが、取ってしまえば簡単です。
たまに、葉もじっくり見つめてみましょう。薬を使わなくてもいいこと、案外多いのです。