niwazou2007-05-25

 雨の中、 「ジャクリーヌ・デュ・プレ」 の蕾が開きました。
 クラッシク好きの方、映画 「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」 を観た方はお気づきのことでしょう。 このバラの名前は、42歳で夭折したイギリスのチェリストのものです。
 私のとっては、 「スパニッシュ・ビューティー」 とともに、ここ数年、実物を見たい! と気になっていたバラのひとつ。
 先日行った 「バラとガーデニングショウ」 で苗を見つけ、興奮して買って帰ったのでした。
 開花時期の早い種類のようで、ほとんどが咲き終わり、たったひとつ残っていた蕾。 開いてみると、純白の花びらに、赤みがかった花芯が、独特の雰囲気を醸し出しています。
 華やかなバラが好きな方には物足りないかもしれませんが、和の趣を感じさせる姿は、予想どおりの美しさです。 先入観なく見ると、漢字の名前も似合うと思うな。
 ジャクリーヌ・デュ・プレ自身は、演奏の映像や、映画で観た限りでは、このバラのイメージでは、ないです。
 エキセントリックで、激しい人。 演奏も、ちょっと鬼気迫る感じで怖い。 なぜ、このバラがジャクリーヌ?? と思ったら。
 病気で四肢が麻痺し、視力も失ってしまったジャクリーヌが、生前、香りを頼りに選んだバラなのだそうです。 名前というと、その人のイメージをだぶらせて付ける、としか考えが及ばない自分を、ちょっと恥じました・・。
 映画は、、、 伝説のチェリストの、スキャンダラスな私生活を暴露した内容に、欧米では抗議運動が起きたという話も聞きました。 が、個人的にはここ数年で何本の指に入るか、くらい印象的だったなぁ。 痛々しく、切なかったなぁ。
 バラを見て、映画を思い出すと、ちょっとじーんときます。