niwazou2007-05-30

 写真は、最初に植物を植えた直後のものです。
 T邸のプチ花壇の面積は、約2平方mほどです。
 1坪にも満たない広さですが、幅、奥行ともに1m以上あります。
 1mというと短く感じますが、植物を植えてみると ・・・ 実は、奥の方まで手が届きにくい距離であることがわかります。
 限られた土の部分に、存分に植物を植えたい気持ちは山々なのですが、ここは人目につきやすい玄関前です。 限られたスペースだからこそ、いつもきれいに見せたい! 草ボーボーの花壇にならないようにしたい!!
 ・・・ となると、考えなければならないのは、 「後々の使い勝手がいい(手入れがし易い)」 ということです。
 だから、プチ花壇の中に 「小さな通路」 を造ることにしました。
 材料は、花壇の土留めに使ったのと同じ 「みかげ石の平板」 で、形は正方形です。 これを15枚並べて、花壇の中を歩けるようにしました。
 通路、といっても1枚の幅は、たった20cmほどなので、ようやく歩ける程度。
 しかし、この通路があると、小さな植物を踏むこともなく、花壇の真ん中に立ってお水をやったり、どの植物も真近で手入れができるのですよ。
 そして、この平板は固定していないので、移動も自由。 もっと植物を増やしたくなったり、減らしたくなったり、花壇のデザインを変えたくなったら、動かせばいいのです。
 通路のおかげで、花壇の広さは、最初の半分くらいになってしまいましたが、植物のないスペースを作るのは、実は植物をきれいに見せる作戦でもあります。
 限られたスペースを、さらにちょっと捨ててみる。 捨てる勇気は、何をつくるときにも必要なのです。 (明日もまた続く)