シャコバさん、30歳

niwazou2007-06-26

 ご近所のSさんから相談があったのは、4月の終わり。
 元気のなくなってきた「シャコバサボテン」を再生させて欲しい、という内容でした。
 このシャコバさん、ご結婚当初から育ててきた27年もの(!)なのだそう。思い出深いものなのです。
 長寿を表わしているかのように、シャコバさんは、カラダが木質化しており、緑であるべき茎の部分は、全体的に赤っぽくなっている。でんでろりーん、と、見るからに生命力がなくなっているように思えました。
 推定年齢30歳くらい。人間が年老いていくように、シャコバさんも老いてしまったのではないか、と思ったものの・・・
 しかし! これはフツウのシャコバサボテンではないのです。思い出のあるスペシャル・シャコバさんなのです。
 責任重大ですが、ワタクシ、このシャコバさん再生にチャレンジしてみることにし、鉢をお預かりしました。
 まずは、根っこの状態を見るために、鉢から抜いてみます。と、こんな感じ。
 地上部のカラダに対して、根っこがとっても小さい。かろうじてカラダを維持していますが、新しい根っこはほとんど伸びていないようでした。
 したがって、まずは、根っこに過度な負担をかけないために、カラダをコンパクトにすることにしました。赤っぽくなり、元気のない部分を手で摘み取り、少し茎の数を減らして、一回り大きな鉢に植え替え。土も新しくしました。
 このとき、幸いなことに、もとの株の脇に育った、小さな株を分けることができたので、これは別の鉢に植え付け。そして念には念を入れ、茎の、できるだけ赤くない部分を利用して、さし芽もいくつか作っておきました。
 明るい日陰に置き、乾かし気味に管理。発根を促すために、ときどき水遣り時に「メネデール」をあげながら、養生の日々。
 そして、2ヶ月が経過しました。
 シャコバさんは、今・・・・じゃじゃーん。本体から、かわいらしく新芽が出てきています!先のピンク色のところが、新芽。
 
 そして、新しい株はひとまわり大きくっ。茎を使ったさし芽も、かろうじて2芽ほどが使えそう。
 Sさーん!シャコバさん、復活のきざしを見せていますよ!安心してくださいね。