くるくる

niwazou2007-07-02

 くるっ、くるです。
 新体操のリボンを思い起こさせる、この見事な巻き具合! これは「ラセンイ(螺旋藺)」という植物の、茎です。
 「らせん・い」と表記すると、ピンとくるかと思うのですが、畳表に使う「い」=「いぐさ」の園芸品種です。
 らせんのように、あっちこっち、くるくる、巻き巻き。
 すべての茎が、こんなふうにきれいに巻くわけではないのですが、これは先日の「ネジバナ」に勝るとも劣らぬ、芸術的な形です。
 で、全身はこちら。
 小さい鉢に植えてるし、茎を整理したばかりなので、こじんまりとしていますが、自然のままにしておくと、30〜50cmの高さになります。
 「いぐさ」は、もともと湿地というか、泥っぽい場所に自生しているから、このラセンイもそんな環境に向いていて、「湿性植物」とか「水性植物」として扱われることが多いです。
 でも実は、乾燥にも結構強いです。
 我が家では、フツーの培養土に植え、小さい鉢なので、しょっちゅう水が切れていますが、ずっと生きています。肥料もいりません。
 つまり、穴のない容器で水をためて栽培してもいいし、普通に鉢植えにしてもいいんです。これからの時期だと「こけ玉」に仕立てると、こりゃまた、かわいいよー。
 葉は退化しています。花も目立ちませんが、茎だけで見ごたえ十分。植物の不思議を見せてくれる、ラセンイです。