コバノランタナ

niwazou2007-07-06

 ある園芸店では、マジックで「コバナノランタナ(=小花のランタナ)」と書いた札がついていましたが、正しくは「コバノランタナ(=小葉のランタナ)」です。
 昨日の「カマラ」と比べると、葉っぱが小さいのでついた名前ですが、実際、お花もちょっと小さいのです。間違えるのも、無理はないですね。
 同じランタナなので、お花の形はそっくりですが、よくよくみると、コバノランタナの方が、花のカーブがやや平たいです。
 さて、コバノランタナをお庭に植えるときは、ふつうのランタナ(カマラ種のこと)とは異なった使い方をします。なぜかというと「樹形」が違うから。
 コバノランタナは、高さは30cm程度にしかなりませんが、細い枝が、横にびゅんびゅん広がって伸びます。これが結構、ワイルド。まとまりにくいのです。
 この樹形を活かすには、高い位置から垂らしたり、フェンスの間から飛び出させると素敵。コンテナ(鉢などの容器)に植えるなら、ハンギングにするのもいいし、鉢の手前に植えると、全体に厚みができてボリュームのある寄せ植えになるでしょう。 
 お花の時期は6月〜11月と、ロングラン。肥料もそれほど必要ありません。剪定も簡単。気温が15℃以上あれば、どこを切っても花芽をつける、と言われています。虫も病気も、ほとんど、なし。
 こう聞くと、すごーく手のかからない、よい植物だわ!と思われるでしょうが、必要な条件がひとつだけ。それは「日当たり」。
 お庭に植えるときは、日のよく当たるところに植えてくださいね。
 カマラは冬越しが微妙ですが、コバノランタナは寒さにも強くて、関東以西では植えっぱなしで大丈夫です。落葉樹なので、冬は葉がなくなりますけどね。
 花色は、ピンク、白、黄。 カマラのような、色の変化はありません。