別名は「ヨメノナミダ」

niwazou2007-07-23

 葉っぱの上に黒い玉、並べてみましたー、みたいな図ですが、これは人の手で作ったんじゃなくて、自然の実りの姿なんですよ。だから、黒い玉は葉っぱにくっついています。
 ヘンですよねー。このヘンなのは「ハナイカダ花筏)」という木です。山の、どちらかというと日陰に、ふつうに見かけるものらしいです。
 私も、初めて見たときには「ほぉー」っと声をあげてしまいました。葉っぱの上に花が咲くなんて。実がなるなんて。今どきで言う、ありえなくねぇー?ですよ。
 お庭の学校に通っていたとき、課外授業でいろいろなところに行き、それまで知らなかった植物をいっぱい見ましたが、その中でも一番、印象に残っているのがハナイカダなのです。
 植物の花や実は、見られる時期が限られていますから、タイミングが大事なのですが、夏のこの時期に、たまたま巡り会えてラッキーです。葉っぱに対して実が大きいのにびっくり。(撮影:某行きつけのホームセンター)
 名前は、葉っぱを「いかだ(筏)」にたとえて、筏の上に花が乗っているみたいだから「花筏」なのですが、別名には「ヨメノナミダ」とありました。嫁の涙は、こんなにも大粒なのか!?
 花は初夏に、5mmくらいのものが咲きますが、緑色なので、目立ちません。遠目だと、花だとは思わないでしょうね。
 実際にお庭に使う場合は、高木の根元に添えたり、雑木の庭などで、自然な感じで用います。
 ちょっと変わりダネですけど、お庭に一本あると話のネタになりそう。夏休みの植物観察にもいいかもしれないですね。