ローズヒップ
写真は、実家のバラについた実です。冬に撮影したもの。
バラそのものの種類はわからないけど、いわゆる「ローズヒップ(バラの実)」です。
ローズヒップっていうと、美容にいいってことで、ハーブティーとか、ローズオイルとか、ジャムとかいろんなものに使われています。特に女性は、一度は耳にしたことがありますよね、たぶん。
ということで、よく聞かれるのが「ウチのバラについた実も、お茶とかにして飲みたいわー、どーやって使うのー?」ということ。
ま、率直にいうと、まず、使えませんので、そんなことは考えないで下さいませ。
ティーやジャムで、実用されてるのは「ロサ・カニナ」という種類の野バラの実です。他のものでは「ロサ・ゴルサ(=ハマナス)」を使う場合もあるようですが、原則、それ以外の品種は使われません。
理由のひとつには、上記以外のローズヒップには、タネのまわりに細かい毛があって、体内に入ると、ぜんそくになったりする危険性もあるということ。
せっかく自宅にできたローズヒップだから!といっても、こんなふうに思わぬ危険をはらんでいるのも植物の性質ですから、むやみに口に入れたりしてはいけません。
ナチュラリストも、正しい知識をもってこそ、ですから、気をつけてくださいね。
でもでも、がっかりすることはありません。ローズヒップは、葉の落ちてきたバラに、新しい表情を見せてくれますよね。ローズヒップの赤やオレンジは、寂しくなった庭に色を添えてくれます。
上の写真のような、つる性の野バラなら、切り取ってリースをつくるのも素敵です。