そこに愛はあるのか?
朝もはよから、うぃーん、と電動草刈り機の音が鳴り響きます。
窓を開けて見れば、マンションの植栽のお手入れで、植木屋さんが入っている様子。今日は、共用部分や、1階のお宅の専用庭に植えられている樹木を剪定する日のようです。
ツツジがいっぱい植えられているマンションのお庭。この時期の剪定は、どーなの?と思わない事もないけど・・・
依頼された時にまとめてやらなきゃいけない、そんな植木屋さんの事情もありましょうから、作業する方の心中お察しします・・・・お察ししますが、その仕事、なんだか粗いんじゃないかい?
植木屋さんのすばやい剪定っぷりを、覗き見しながら、洗濯を干したのでした。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ そして、午後。
「<タイトル>悲しい・・・」と、Oさんからのメール。
ええっ、どうしたの?と開いてみると
『 剪定が終わったら、お庭のペンタスとディアスキアがなくなっていました 』
とのこと。
1階に住んでいるOさんは、私にとっては、庭作業をお手伝いしている大事なお客さまでもあります。
11月に入って、お庭が淋しくなたっからと、少し前に、何種類かの植物を植え込んだところでした。ちょうど、剪定した葉が散乱しているあたりです。
ペンタスやディアスキアは草花ですが、雑草でないことは一目瞭然。お花に詳しくない人でもわかります。
0邸の庭は、愛犬が歩けるように、「タイル敷き部分」と「ツツジなどの植え込み部分」の間に、砂利敷きのスペースを作ってあります。
お花は、タイルの端にそって植えてあるので、ちょっと気をつければ、踏む心配もないし、剪定の邪魔にはならないはずなのです。犬だって、踏まないよ。
それなのに!
住人が育てている植物があれば、それをガードして作業するのが普通。作業時に邪魔になりそうだったら、一声かけてから作業するのが普通。これは、ぜんぜん、無理難題ではありません。
たいていの植木屋さんは、こんな粗いことはしません。
マンションの植栽ということで、形どおりに早く済ませることが大事だったのかもしれないけれど、植物を扱う人がこんなことしちゃダメです。植物に愛がないじゃないか。
上記の花たちは、剪定した葉を片付ける際に一緒に抜いてしまったようです。隣のお庭に移動するときに、境に咲いていたセージもガンガン踏んでたし。
確かに、植木類は一まわりコンパクトになり、すっきりしましたが、住む人の心をモヤモヤさせて、植木屋さんは帰っていきました。